杳月日記

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<<   作成日時 : 2018/06/01 10:09   >>

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 本を読みました。

 『怪のはなし』(加門七海・著)



怪のはなし (集英社文庫)
集英社
2011-12-15
加門 七海
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 加門七海さんは若いころからよく読んでいる作家さんなので、それを知っている旦那さんが図書館で「これ、読んだことある?」と見つけてくれ、「ないかもー」ってあまり考えずに借りてみた怪談本。
 加門さんのホラー系の本にハズレなし。王道の、「ご本人体験話」だし。

 其ノ十四の「猫の話」が良かったです。ボロボロで「よくないもの」である猫の姿のナニカが、加門さんが気にかけたり撫でたりすることで毛並みがピカピカになっていく。とか、猫好きとしてはぐっときた。
 「動物霊に下手な情けは無用」というのが界隈での常套句ではありますが、私も路上で事故死している動物(種類問わず)を見かけると、般若心経をお唱えするのが常でありますから、「猫の霊がとり憑くなら来ればいい!大歓迎じゃ!」という、同じ気持ちの人がいるのは心強いです(笑)。
 読みやすいので借りたその日に読んじゃいました。



 『ダーリンは71歳』(西原理恵子・著)



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 これも図書館にあったので借りてみた。西原さんは旦那さんが昔から好きだし。私も好きだし。
 西原さんの漫画は毒舌とか罵詈雑言に満ちている中で、ふと、むっちゃくちゃ優しくて胸がきゅんとするシーンが入るじゃん! 『毎日かあさん』とかもそうじゃん! 鴨ちゃんとの話でもそうじゃん! あれ、ズルいよね!! この本もうっかり泣きそうになるシーンが何か所かあるから要注意だよ!!!

 西原さんには高須先生じゃなくちゃ駄目で、高須先生には西原さんじゃなきゃ駄目なんだろうな。それが一番思ったこと。

 あと、高須先生が西原さんのことを「あなた」と言うのがすごく素敵で(「お前」って呼ばない)、西原さんの仕事へのリスペクトとかもすごくて、尊敬し合っているのが伝わってきて、そういうのも素敵だなって思った。言いたいことをガンガン言って、ケンカして、仲直りして、いやあ、本当に仲が良くていいです。もう一生一緒にいたらいいよ。そんで、ずっと仲良しで、ずっと幸せでいてほしい。



 『自閉症のうた』(東田直樹・著)


 
自閉症のうた
KADOKAWA
2017-05-26
東田 直樹
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 重度自閉症で自ら喋ることができない著者さん。読むのは2回目。
 今回は、アイルランドでの出来事(エッセイ)と、自閉症の息子さんを持ち、東田さんと親交の深い、アイルランドに住む作家デイヴィッド・ミッチェル氏との往復書簡、それと、2本の短編小説からなります。

 往復書簡ではデイヴィッドさんからの質問に丁寧に答える東田さんの文章が美しく、この人は相変わらずきれいな文章を書くなあ。ふむふむと読んでいたわけですが。

 小説が!!!ちょ、ま。あのね。

 すごくいい(語彙力の喪失)。

 1本目の『自閉症のうた』は、加奈子ちゃんという14歳の重度自閉症の子とそのお母さん、お父さん、それから、入院先の病院で知り合った高雄くんという肢体不自由の重度障がい者の一つ年上の男の子、そのお母さんのお話です。
 加奈子ちゃんの描写が、こう、さすが当事者。って感じで、自閉症の方々の内面にある様々がリアルですごいです。受け答えができない加奈子ちゃんのお世話をずっとし続けて疲れてしまっているお母さんとか、そのお母さんに「ありがとう」とか優しい言葉をかけたいのにかけられない加奈子ちゃんの辛さとか、いろいろとすごい。しゅごい。
 そして、自分よりも重度の障がいを持つ、車椅子の高雄くんと出会い、加奈子ちゃんの中にも変化が訪れ、高雄くんのお母さんと仲良くなることで加奈子ちゃんのお母さんにも変化があり、ラストは「良かった良かった」と呟いておりました(笑)。

 話すときに顔を近づけて真正面から見て話されると、情報が多すぎて聞くことに集中ができないから顔を反らす。ということがあるそうで、すごく「なるほど」と思いましたね。
 自閉症の方に顔を見て話をすること自体は悪くないけど(見て話をしているかどうかは自閉症の方はわかっているので)、プイっとされたら、「聞いてくれようとしているな」と思って、ゆっくり丁寧に話をすれば良いらしい。勉強になるぅ。

 本当はそんなことをしたくないのに体が勝手に動く→暴れたり、物を投げたりする→自分の大切な人が困ったり怒ったりする→申し訳なさでいっぱい→それを伝えられない→しんどい

 こんなループを延々としているのかと思うと、それは大変だろうな、と思う。特に、自分のせいでお母さんがいつも誰かに謝っているのがつらいって。そうだよなー。そうだろうと思う。

 その次の『旅』は、不思議な話です。読みながら、「なんだろう?どういうことだろう?」と不思議な感覚になるんですが、ラストのオチで涙腺が持ってかれます。
 そんで読後に、もう一度最初から読み直して、「お。おおおおお」ってなって、ラストのオチの重さに再び涙腺がヤラレる(笑)。
 私史上、最高級の短編小説です。すごいです。大好き。発想力といい、書き方といい、なんだろう、思いつかない。こういうの。くあああ、こういうの書きたい! 『旅』みたいなお話、書いてみたい!! 絶対無理だけど、書いてみたいよぅ!!←打ちひしがれる素人作家。

 エッセイとか詩も素敵だけど、小説をバンバン書いてもらいたいなー。文体とか文章の運びとかもすごく好みだし、透明なゼリーみたいなの。たくさん食べたい。

 久しぶりに、「この本…出会えて良かった」と神様に感謝しました。ありがとうカミサマ。

 先日、見切り発車で色々とし、多方にご迷惑をおかけする事態になったりしながらも、小説を書きながら元気にしております。
 ちょうど良いと思った耳鼻科は以前勤めていた小児科よりも混んでいるクリニックならしく、繁忙期の土曜日は午前までの外来受付にも関わらず8時過ぎまでかかると聞いてすっかり怖気づき、内容その他は良かったのですが、「混んでるクリニックをようやく辞めて、より混んでるクリニックに勤めるとか正気の沙汰ではない」という事実に気づいて、「ぜひウチに来てほしい」とぐいぐい頼まれたのにお断りしました。申し訳なさすぎる(泣)。
 明日は近所のドラッグストアの調剤事務員募集の面接に行ってきます。なんだかずいぶんと応募している人が多いみたいなんでムリげ。
 旦那さんからは「もっとゆっくり。家で退屈しているのでなければ、まだまだ家にいていいよ」
とありがたいお言葉を頂戴しておりますので、「夏までには」を返上して、「年内には」とすることにしました。ヘタレだな〜。自分。

 その代り、ではないけれど、今書いている小説をなるはやで書き上げたいです。

 『タマゴノヒト』は、友人達に「感想は不要なり」と送りつけたにも関わらず、二人ともわざわざ感想をくれて、とても励みになりました。裸でランバダ踊りたいくらい嬉しかったです(表現が古い)。
 
 東田さんみたいな「クッソうまいな!」って小説は書けないけれど、私なりに楽しんで書いていきたい所存です。とりあえず、「また書いたら読ませてくださいね」と社交辞令だったとしても一番うれしい言葉を言ってもらえたので頑張ります!!


 


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